
硫黄岳からバス停のある美濃戸口までは
赤岳鉱泉を経て北沢伝いに下って行く。
森林帯に入ってしばらくするとザーー
という沢の音がお供だ。
水の温度と気温に差があるのか
水蒸気が森にさまよう。

森の湿気をたっぷり吸い込んだ苔。

もしひとりで長い時間迷っていたら
妖精が見えたって不思議ではない。

妖精が食べたテングダケ
どんな山でも
下山して広い道に出ると
安堵感を感じる。
なにか抑制的だったからか
緊張感があったんだろうか
ご褒美に近いかもしれない。

トリカブト
きれいな花ですが、
ご存じのとおり猛毒。
下山中一番多く見かけた花です。